■大雪山メインルートを歩く …標高2,000mの稜線漫歩
「お盆過ぎたらもう秋」という言葉がこちら北国では常套句だとはいえ、
青少年期を過した本州の残暑を思い出せない自分が未だに不思議である。
感覚とはかくも曖昧なもので、適応とはかくも強い作用なのかと。
さて今年の紅葉の始まりは少し早いようだ。先日大雪山のメインルートを歩いてみたところ、予想外にナナカマドの赤が鮮やかで、草紅葉もウラシマツツジも最盛期の赤色を呈していた。ただダケカンバの黄色はまだ色づきが遅いようで、赤・黄・緑の見事な大雪紅葉図にはもう少しかかるかもしれない。
今回は山仲間二人と、黒岳から入って旭岳へ抜ける大雪山縦走を試みた。それも最初と最後にロープウェイを使う、私にするとかなりリッチな計画である。
層雲峡から朝一番(6:00)のロープウェイとリフトを乗り継ぎ8合目に達すると、いきなり200mの急登が始まる(6:40)。体が温まりやっと調子が出る頃、黒岳山頂に到着した(7:45)。
- 黒岳への登り
- エゾニュウとナナカマド
- 黒岳山頂のにぎわい
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