W杯後記 _ ロシアとソ連は別ものである

🔹サッカーの祭典に見たロシア民族の誇り

わたしは有名選手たちの活躍よりも、開催国ロシアの戦いに注目していた。
国を代表するチームは、その国情を多かれ少なかれ、反映するものだ。
「ロシアW杯2018」は現今の国際政治の流れに照らして、運命的であった。

ソビエト政権という異形の支配者による暗黒時代から解放されてから27年。
ついに「ロシア民族によるロシア」が世界の檜舞台に立つ日がきた。
スタジアムを埋め尽くした大観衆の後押しで、好成績もついてきた。
下馬評で最弱と評されたロシアチームは、気力溢れる見事な戦いでベスト8に輝いた。

試合前の国歌吹奏でロシア選手や監督たちが見せる、深い眼差しと表情はじつに印象的だった。
共産政権下の75年に及ぶ苦難の歳月に失われた、二千万同胞の無念の魂への哀悼なのだろうか。
或いは、国を奪われて味わった塗炭の苦しみを乗り越えた、民族の歴史への誇りかもしれない。

 

🔹ソ連とロシア_悲劇のユダヤ革命

「ソ連時代を通じて●回目の、ロシアとしては初めての・・」とTVのアナウンサーが話す。
ロシアはソ連とは別の国家だということは、ほとんど理解されていないのだろうと思う。

だがこの事実を理解しなければ、世界の真実に迫ることはできない。

ロシアは1917年のボルシェビキ革命によって、一度は滅ぼされた。
その革命を起こしたのは、ロシア人ではなかった。
ユダヤ人革命家(レーニン、トロツキー、ジノビエフ、カメネフら)だった。
私たちが教科書で学んだ「貧しいロシア人労働者たちの蜂起」はウソである。

ロシア革命とは、少数派のユダヤ人がロシアを乗っ取った事件なのである。
そして欧米のユダヤ財閥が、彼らに巨額の援助をしていた。
(ロスチャイルド、ヤコブ・シフ、JPモルガン他)

当時の書籍はその間の事情をつまびらかにしているので、一例をあげる。
(残念ながら日本の二冊は戦後GHQの没収で絶版。私は古書店で入手した)

  1. 『The Jews』ヒレア・ベロック原著(1922年)/日本語訳『ユダヤ人』 2016年 祥伝社 (渡部昇一監修)
  2. 『世界的に激化するユダヤ問題と日本』宇都宮希洋 著 1939年 内外書房(宇都宮氏は陸軍所属)
  3. 『ユダヤ民族の対日攻勢』武藤貞一 著 1938年 内外書房(武藤氏は元毎日新聞社主筆)

革命政府によりロマノフ王家一族は虐殺され、ロシア国民は恐怖社会に突き落とされた。
秘密警察KGBが日常的に目を光らせる、暗黒の年月が始まったのである。

政権を批判した者は「反革命思想の持ち主」として逮捕投獄された。
「労働者」でない者、あるいは「ブルジョア」の烙印を押された者も同じ運命だった。
そうして普通の人々が次々と強制労働と獄死、あるいはその場で銃殺されたのである。
その数は二千万以上で、ナチスを遥かに凌ぐ蛮行にも関わらず、なぜか世に語られない。

***

戦後の「シベリア抑留」の記憶は、私たち日本人に「反ソ連」の感情を刻み込んだ。
それがそのまま「反ロシア」になっている観があるが、それは正されるべきであろう。
なぜなら、上述の通りロシア人たちこそソビエト政権の最大の犠牲者だったからである。
歴史の事実が示すものを、私たちは偏見を捨てて学び直すべきではないだろうか。

今後、世界で重きをなすロシアを、過去の間違った認識に囚われて誤解しつづけるならば、
望ましい日露関係を築く妨げとなるばかりか、世界の情勢変化にも立ち遅れることになろう。

🔹2017年、トランプ大統領が米国に誕生

米国民が覚醒してトランプ大統領が誕生した。この意味はとてつもなく大きい。
一言でいえば世界は「秩序の破壊」から「正常化」へ踏み出したのである。
隠されてきた世界史の真実が、これから次々と明るみに出てくるだろう。

この一年間で、欧州にナショナリズム復権の波が堰をきって溢れ出してきた。
民族意識の高まりを反映して、仏、伊、墺国などに右派政党が台頭してきた。
これぞユダヤ財閥による「共産主義思想によるグローバル化(世界統一)」の策謀に対し
欧州の国民が立ち上がった「民族レジスタンス」の大波と呼ばずして何と呼ぶか。

イギリス国民は、これ以上EUに留まれば伝統の英国は滅びると悟り、離脱を決した。

対照的に、独のメルケルは「多様性と寛容」を訴えて中東から大量移民を受け入れてきた。
だが移民が人口の30%を超えて、ドイツ社会崩壊の危機に目覚めた国民は、彼女を見放した。
メルケルは迷走して中国共産党と結ぶ愚を演じ、ドイツの将来をさらに危うくしている。

トランプは米国内のユダヤ勢力のうち「イスラエル民族派」と結んで世界戦略を立てている。
そしてウォール街のグローバリズム派ユダヤ勢力と、水面下で激しく戦っている。

“国境をなくして世界を統一する”という、ロスチャイルド、ロックフェラーやキッシンジャー、ブレジンスキーらが広げてきた大風呂敷は、いまやボロボロに破れて穴だらけなのだ。

欧米や日本のフェイクメディアの必死の洗脳も、追いつかない速さで世界は変わりつつある。
国民はもう新聞もテレビも、信用しない。フェイクニュースを見抜こうと目を光らせている。
グローバリズム(国家を破壊して世界を市場で統一する)の陰謀は、破綻したのだ。

この情勢に、愛国者プーチンの率いるロシア民族が輝きを増してきたのは自然なことだろう。
わが日本も、安倍首相を後押しして日本ファーストで国民がまとまっていかねばならない。

🔹ロシアは、ソ連ではない

「シベリア抑留」はソ連政権がやったことであり、ロシア人の仕業とはいえない。
だが日本のメディアは、パブロフの犬のように「ロシアは悪、プーチンは極悪人」という。

だが私たちは別の視点をもったほうがよい。
ロシア国民の圧倒的なプーチン支持という現実を、素直に、かつ公平に見てみよう。
決して「独裁者による非民主的な圧政」などではないことが、すぐに腑に落ちるはずだ。
こうして私たちは、またひとつメディアの洗脳を脱して、世界を見る目が開かれるだろう。
(終)

W杯後記 _ ロシアとソ連は別ものである” に1件のフィードバックがあります

  1. やっさん

    日本のメディアは、本当に何もわかっていない。というより、自分の頭で考えていない。
    だから常に一方的な見方で、反トランプ、反プーチンで凝り固まっています。
    日本の新聞は、米国メディアの受け売り、言いなりだということがはっきりわかります。

    下の記事は最近の日経新聞のものです。ロシアが世界秩序を乱していると決めつけています。
    ウクライナ危機はプーチン失脚を狙ってウォール街が画策した自作自演の紛争です。
    (実際ヒラリーとウクライナ政権内の人物が秘密にやりとりしたメールが公になっています)
    プーチンはクリミアのロシア人住民を紛争から守るために素早く軍を使って事を収めました。
    それを捉えて「ホラみろ、プーチンは侵略主義者だ」と叫ぶ連中こそ世界秩序を乱す戦争商人たちなのです。

    「 米ロ接近 不安増す世界 首脳会談、関係改善を演出 トランプ流、ロシア利す
    2018/7/17 日本経済新聞 電子版

    【ヘルシンキ=古川英治、中村亮】トランプ米大統領は16日、フィンランドの首都ヘルシンキでロシアのプーチン大統領と会談した。ウクライナ侵攻や米欧への選挙介入などで世界秩序を乱すロシアと、関係改善を演出した。通商や安全保障政策をめぐり欧州の同盟国と亀裂を広げているなかでの米ロ接近はロシアを利し、世界を一段と不安にする危うさがある。(以下略)」

    現実世界はマンガやアニメと違ってこんな単純な善悪二元論ではお粗末すぎます。
    洗脳記事の典型ですね。日経新聞はいつでもグローバリズムの提灯記事ばかりです。
    戦前からユダヤ資本が世界のメディアの80%を握っており、日本の新聞は彼らの言いなりなのでしょう。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください