新年のご挨拶と抱負

120106-D-0093

遅くなりましたが、新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は日本全体がいろいろな意味で大きく揺らいだ年でありました。
東日本大震災による被害が最たるものですが、それに付随する形で今の日本の抱えている根深い病が一気に顕在化したように思います。
特に政府閣僚がこぞって当事者意識と大局観を欠き数々の失態が演じられました。

首相の無見識が復興着手を妨げ、脱原発の不毛な闘争が煽られている間、わが国が被った無駄な消耗は計り知れません。
未曾有の危機に対応できず幼稚さを露呈した政治に多くの人が危機感を抱きました。

政治の低劣さは、あくまでも彼らを国政に送り込んだ国民全体の責任です。
ひとりでも多くの国民が現実に目覚め、諸問題に対して私心を排し力強く見識を発揮して行動する平成二十四年になりますようにと、
天照大御神を始め八百万の神、そして国難に殉じた英霊を思い、静かに誓いを立てる次第です。


私自身もひとりの国民として日本復活に役立ちたいという強い思いで、政治を巡る諸事、わが国と世界の歩んだ悠久の歴史について改めて勉強を重ねてきました。

昨年からは政党「たちあがれ日本」(平沼赳夫代表)の人材育成塾「かけはし塾」に参加して研鑽を続けています。戦後体制の歪みに黙って耐えてきた日本国民の良識が胆力を発揮すれば日本は必ず甦ります。私は日本人の資質と力を信じます。

夏前に衆院解散・総選挙の予兆。世界もわが国も激動の時代に突入です。


自然の写真を撮るために勤めていた会社を退職してからすでに8年が経とうとしています。
その間、私は憑かれたように北海道の山や森に出かけそこでいろいろなことを考えてきました。

政治と写真、両者はまったく違う世界に見えますが、
私の中では根っこの部分で繋がっています。
そのつながりをご説明するのは容易ではありませんが、あえて要約すれば
自然と向き合うことは結局人間(社会)について考えることと同義だということになりましょう。

たとえば生命はどこから来るのか、死んだものはどこへ行くのかと考えます。
体は元素に戻って大気を巡り、またどこかで生まれ変わるでしょう。
では魂というものはあるのか・・どんな形であれ私はあると思います。
あらゆる生命はどこかで繋がっている。それがこの世の法則だとすれば
人間社会もその約束の中に存在するはずです。

アイデンティティを考えてみましょう。
自分が無機質な砂粒ではなく意味ある存在だとすれば、連綿と続く先祖からの命の連鎖の上に己の位置を見いだせるでしょう。
また経済、教育、産業など、この社会のあらゆる要素は、先人の営々たる蓄積の中で強く結ばれてきた「同胞意識」によって暗黙了解的に支えられています。

「国」を司る政治は、この歴史が育んだ伝統的価値観に基づいて行なわれることが自然です。つまり、今の新しい思想で勝手に変えてはならないものがあるということです。
伝統を軽んじて現在世代の都合だけを優先する「進歩主義」は、生命の連続性を無視した極めていびつで不自然な考え方だと思います。
その意味で、政治は私たちの命を意味あらしめている営みだといえます。
政治によって国を形あらしめ、国があることで己の存在位置を確認できるのです。

また視野を広げれば、私たちがこの大宇宙の摂理の中でいかに振る舞うのかを実際に決定するのが政治の本質ではないかと思います。


蛇足ながら、政治はよく言われるような「権力と金の亡者の争い」とは次元が違います。
つまらぬ不祥事を針小棒大に騒ぐ一方で、重要な国防や教育について地道に取り組む政治家を閑却する低俗メディアに慣らされてしまうと、多くの人にとって「政治は欲深い連中が勝手にやってる世界」として意識の外に置かれてしまうのだろうと思います。

しかしながら政治の影響を受けずに生活する人はいません。まったく政治に無関心な大人はやはり幼稚で恥ずかしい。
とくに社会人男性はみな自国の政治に関して最低限の見識を持っているべきだと常々思います。

閑話休題

他者との関係性の中で生きる人間は、実に特殊な「政治的生き物」です。
その人間の五感が認識する「自然」を語ろうとすれば、結局は人間社会について考える切り口にしか到達し得ないように思います。

人間の自然に対する憧憬は多様で、やはり民族の体験と記憶を土台にしている。
我々が日本の風物に感じる美はどこか静的で根源的ですが、対して外国の風景に感じる美はどこか驚きと興奮を伴う動的なもので、両者は方向性と次元を異にすると感じます。

私は日本人の心に底流する感覚を捉えたい、その視点からの野生動物の撮影を模索していますが力不足です。

しかし信念をもって、写真という表現手段の根本に立ち戻りじっくり考えて取り組んでいこうと思います。


新年早々とりとめのない話で恐縮ですが、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

新年のご挨拶と抱負」への2件のフィードバック

  1. やっさん 投稿作成者

    こんにちは、コメントありがとうございます。
    先日の建国記念日は、暗い雪空の切れ目から青空がどんどん広がり、明るい一日となりました。日本の行く末もまた明るいものでありますように心から祈ります。ともに頑張りましょう。
    (2012.2.22  23:57)

    返信
  2. 清水の山内

    どんなコメントを書こうか決められないまま、次のブログの更新時期を過ぎてしまいました。
     とにかく、安田君の政治への取り組みを応援します。日本国民が心を一つにして、元気に、明るく、和やかに暮らせるように、私も努力して行きたいと思います。
    (2012.2.14 15:42)

    返信

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