選挙のこと」カテゴリーアーカイブ

熱い夏の始まりに

気づけば七月中旬。いつもながら季節の移ろいの速さに驚かされます。
山は濃い緑に覆われ、小鳥たちや蝉の声で満ちています。
札幌は晴れた日は25℃を上回り暑い夏がやってきました。
この3ヶ月ほどの間におきたこと、考えたことなどを思いつくままに書いてみます。

初夏の森で

初夏の森で

■ 神社検定

先日「神社検定」1級の受験を終えました。会場は北海道神宮。試験前に祈願をして臨みました。
出来はまずまずの感触で、来月の合格発表を楽しみにしています。

この検定は神社の名前を覚える試験ではありません。日本人の宗教・神道について学ぶのです。
戦後の学校教育では決して触れることのない、わが国の神話や古典、和歌と伝統、神道の歴史と仏教や儒教との関係、国体観念の思想史等について、多くの重要かつ基礎的な学びを得ることができました。
これを土台にして更なる勉強を続け、真の日本人としての己を深めていこうと思います。

利尻富士の夕景

利尻富士の夕景

■日本の国柄は死んでいない

ここ数年、大水や地震、噴火などの自然災害が痛ましい犠牲を多く出しています。
天災に際して、多くの人々が私欲を捨てて他者のために行動する姿に心を揺さぶられます。
これが日本の国柄であり民族の心というものなのだと教えられるのです。
誰もが自分中心で損得勘定で生きているような現代でも、実は日本の心は生きているのだと。
太古の祖先から伝わる自然な国民性が連綿と続いている。それは何と貴重で幸せなことでしょう。

ものごとの基本的な価値観を皆が共有していることが安心と信頼のある生活の根本だと思います。
世界の人々が驚きと感動で語る日本人の価値観と良識は、長い長い豊穣な歴史の賜物なのです。

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ

■ 戦後70年は永い歴史でみればほんの一瞬の病

70年前の大東亜戦争敗北で日本はいま一時的に、全てがおかしくなっています。
強者のご機嫌をとるイイ子を演じて「平和的だ」と勘違いしたり、弱い者にすり寄って自己を美化しようとする偽善があらゆる場面で臭気を放っています。
巨大メディアは「差別を許さない」と言って彼らの好まない批判を封じ込めます。
この言葉狩りこそが、人々の思考を抑圧し萎縮させて、社会を歪めている本質なのです。

テレビや新聞報道は、戦前日本に対する徹底した負の印象をお茶の間に流すことで、長い時をかけて人々を洗脳してきました。国家や公について公平で均衡のある思考をさせないようにしてきたのです。
いま安保法制を戦争法と呼んだり平和憲法を守れと叫ぶ人々の現実離れした主張はその成果です。

戦後70年への後世の評価は「敗戦と占領が言論の萎縮と平和妄想を強いた現実逃避の時代」となるのでしょうか。

松山湿原(道北/美深町)

松山湿原(道北/美深町)

■ 変わりゆく世界構造、グローバリストとの激しい戦い

時の流れは絶えることなく、すでに世界は「第二次世界大戦クラス」の変動の渦中にあります。

2008年リーマン危機以来衰えの目立つアメリカは、大統領選挙を期に国内の大変化が起きています。国富の99%を握ってきた金融資本家たちに対する、ふつうの米国民の怒りが爆発したのがいわゆるトランプ旋風です。
「アメリカをアメリカ人の手に取り戻せ!」という彼らの叫びは、ウォール街が画策する戦争商売に利用されてきた米国民の内心の怒りが背景にあるので、今回トランプ氏が敗北しても、その動きは収まることはないでしょう。軍事産業で世界を動かす巨大な利権体制が崩壊する第一歩かもしれません。

ヨーロッパに目を転じれば、欧州連合(EU)も衰退の兆しが顕著です。
EU統合とは金融資本家たちの企てたECに始まる欧州支配戦略の最終進化の形態です。
そしてユーロ通貨とは、彼らが欧州の市場を一手に支配するための道具なのです。
「欧州の平和的統合」という美しい理念の裏に隠されているのは、各国の主権を制限して将来は民族国家を解体し、彼ら金融資本家が個々の人民を支配し搾取するという青写真です。

そのための手段が、EU域内における人の移動の自由化、つまり移民の推進でした。
果してドイツは安価な移民労働力を利用した輸出で巨利を得てEU盟主の座につきましたが、
その引換えに国内治安は悪化し、今やゲルマン民族の国家ドイツは消滅の危機に瀕しています。

グローバリズムとは、国民国家を解体し、個人を金銭で支配搾取する「金融奴隷体制」です。
イギリスはその危険に気づいた国民がEU離脱の決断を示しました。英国人の気概に拍手です!

金融資本家たちの壮大な戦略は、中東シリアにIS(イスラム国)の紛争を作り出しました。
そこで生まれる大量の難民をEU域内に流入させ、EU加盟国を混乱させて弱体化させるのです。
「地中海で溺れかけた難民の子供」の嘘写真に同情した世論がドイツ首相に「難民の無制限受入」を約束させました。なんとも恐ろしい情報工作ではないでしょうか。

いま欧州各国は存亡をかけてグローバリストの戦略に抵抗しています。右派政党が勢力を伸ばし移民拒否の動きを強めています。欧州がテロ頻発地域になっているのはこの混乱のためなのです。
しかし日本のメディアは、この恐るべき事態と構造について一切報じません。
ただひたすら「危険なナショナリズム」をなじり、既存の金融システム擁護を叫ぶだけなのです。

カイツブリ悠々

カイツブリ悠々

■ カゴの中の鳥・日本

世界の大混乱の中で、わが国のメディアや学識者はいったい何を見ているのでしょう。
あいかわらず「株安・円高・企業への影響は」といった目先の経済予測のみに終始しています。
彼らには実際、文明や歴史に根ざした深い情勢の理解も事態への危機感も感じられません。
アメリカや欧州で民族運動が起きていることの本質に、彼らは関心すら持たないように見えます。

有為な若者たちが知性の欠如したテレビをほとんど見ていないのは、当然でしょう。
今回の選挙権年齢の18歳への引き下げは適時の策と思います。
我々には、平和ボケの妄想に囚われた空論に費やす時間はもうないのですから。

凛とした眼差し

凛とした眼差し

■ 静かな参議院選挙と憲法改正

今月11日に投開票された参議院選挙ですが、予想通りの与党の順当勝ちでした。
自公を中心に改憲派が議席の三分の二を超えました。憲法改正発議の環境が整ったわけです。
しかし今回、安倍首相は憲法改正を争点にはしませんでした。

私もそれでよいと思います。先の安保法制議論において、大手メディアの悪質な誘導報道に踊らされた国民の多かったこと!”SEALDs”の若者たちだけでなく一般国民まで「徴兵制は嫌」などと言い、内閣支持率が少し下がりました。まったく信じがたいことです。
要は自分の頭で考えずテレビに騙されているわけですが、こんな状態で憲法改正など到底無理。
メディアの誘導でろくでもない憲法にされたら、それこそ国家100年の過ち、滅亡への道です。

慎重に改正条項「96条」の改正を目指していくのが現実的手続きなのだろうと思います。
そして同時並行で、今の憲法が不当にGHQに押付けられた事情を今こそ国民に周知するべきです。
とくに現憲法が本来無効である道理を、丁寧に堂々と議論する過程が最も大切だと思います。
それらが戦後ひた隠しにされてきた理由を知ることで、日本国民の覚醒が進むはずです。
本当の自主憲法制定は、そのあとでなければ意味がないと思います。

女神の滝(道北/美深町)

女神の滝(道北/美深町)

■ 「日本のこころを大切にする党」

残念なことに、今回の選挙では私の応援する「日本のこころを大切にする党」は全滅でした。
知名度も低いうえ、メディアは勝手に右翼政党と決めつけて無視していますから、国民の大半がテレビ漬けという状況では「日本のこころ」の躍進は望めないのが現実です。
思想や政策はとても具体的・現実的で、大変真面目に取り組んでいるのに、国民の側に受け入れる素地が育っていないのです。偉そうな言い方で恐縮ですが、そう言わざるをえないのが日本の深刻な現状であり、目を反らすことのできない事実なのです。

キビタキのさえずり

キビタキのさえずり

■ 舛添都知事の辞職と報道のタイミング

日本人の美意識に真っ向から刃向かった舛添要一氏が、都知事の辞職に追い込まれました。
一昨年2月の選挙で就任してから2年半弱というわけですが、その間の実績は思い出せません。
週刊誌は彼のセコさを存分に暴きたてて、日本中の反発と侮蔑を煽り立てました。
舛添氏の辞職それ自体は快事ですが、この時期に突然あの騒動が出来した理由のほうが気になります。参院選目前での安倍政権への揺さぶりだったのでしょうか。

週刊誌やマスコミがスキャンダルを騒ぎ立てるとき、そこには必ず裏事情があります。
甘利大臣が辞任に追い込まれた金銭授受の件もそうです。TPP交渉での奮闘を賞賛された彼を失脚させることで、日本の閣僚や国会議員を牽制したい米国の圧力が背後にあったのでしょう。
(清原の逮捕もなぜあのタイミングだったのでしょう。かなり前から分かっていたはずなのに)
とにかく日本のマスコミが外国に忠実だということは知っておくべき事実だと思います。

森の風に揺れて

森の風に揺れて

■ 終わりに

伊勢志摩サミットでの安倍首相の功績、オバマ米大統領の広島訪問も大きな意義のある出来事でした。北朝鮮のミサイルが失敗とはいえ能力向上を示している脅威も無視できないことです。
中国のAIIB難航、日露関係の進展が世界に貢献する意味、いろいろありすぎる今年です。
とても勉強が追いつかないので、せめて要点を外さないように時勢を見ていこうと思います。
枝葉末節に目を奪われて、日本売国メディアの誘導で大局を見失ってはならないと自戒しています。

静かな湖畔の朝

静かな湖畔の朝

春のおとづれ

四年に一度の統一地方選挙、前半戦が終わろうとしている。
今回、私は知り合いの札幌市議会議員の選挙戦を手伝った。
例年この時期は残雪の森で繁殖期を迎える小動物や野鳥たちをさがすのだが、
年末の衆院選で私を応援してくれた市議に頼まれたため今年はスーツネクタイで過ごした。
そして今日が投票日だ。約ひと月の間いろいろあって私は最後は彼と袂を分つことになった。
今、札幌と日本のために真に有意義な結果が出ることを願いながら静かに夜を待っている。

あの衆院選出馬は私にとって思いもかけない出来事だったと今さらに感慨深い。
縁のある「次世代の党」からどうしても出てくれと頼まれた。当選など到底考えられぬ状況だった。
ただ北海道に「次世代の党」の名を知らしめる意義を信じて、結果は考えずに全力を尽くした。
あのとき知り合った人たちとの新しい縁も今後どうなっていくのかは正直わからない。
自分の信じる道を素直に進むのみだ。他者への敬意を忘れず、思い上がることなく謙虚に。

札幌の町並みの向こうに見える藻岩山や手稲山の雪はどんどん薄くなってきた。
長い冬を過ごしてきた樹々の冬芽はもうすぐほころんで瑞々しい若葉が生まれるだろう。
春一番乗りのフキノトウたちが雪の絨毯の隙間から頭を出している。
暖かい風が吹き柔らかな日差しが降り注ぐ北の街に、いつものように心浮き立つ春がやってくる。
桜前線はいまどのあたりかな?なんてようやく気にする余裕が出て来た。

樹液をナメナメする春のエゾリス

樹液をナメナメする春のエゾリス

2014衆院選を終えて 〜 逆境に奮い立つ勇気

■ 絶望的な戦い しかし「次世代の党」は死なず

「終わったなあ…」とひと息つきました。昨夜は開票速報をテレビで見ながら何度も眠りに落ちかけました。疲労感と脱力感が身を包んでいます。
終わってみれば一炊の夢。出馬を決心した11月23日が昨日のことのように思い出されます。
私自身も準備ゼロのいわば飛び入り参加で、また「次世代の党」の名前も国民にほとんど知られていない絶望的な状況で突入した選挙戦でした。

選挙結果は自民党の圧勝。民主党が微増(しかし海江田党首が落選)、共産党が倍増する奇妙な現象が起き、そしてわが次世代の党は19から2議席へと大激減の惨敗となりました。

この結果は仕方ないと思います。あまりにも急な解散総選挙で準備は全くできておらず、我々のような新しい政党にとってはどうしようもない条件でした。二年後の衆院選を睨んで国民への周知を図ってゆく計画が完全に崩れ、次世代の党は壊滅寸前まで追い込まれてしまいました。

次世代の党は国会で鋭い質問を連発して日本復活への実績を挙げてきました。これを恐れたアメリカが安倍政権に圧力をかけたかもしれません。つまり「次世代潰し」の狙いです。

我々「次世代の党」はこの消えゆく日本を救うために生れた希望の光です。私たちが諦めたらそこで日本は終わってしまう、絶対に諦めてはならないと改めて強く思います。
私の胸中には、69年前戦争に敗れて壊滅状態に陥ったわが国の歴史がオーバーラップするのです。あの破壊された国土の中で、祖国再建を諦めなかった私たちの先輩達の気持ちを思い勇気を奮い起こします。

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「次世代の党」正式発足 〜 真の「日本国」の政治が始まる

「次世代の党」結党(公式サイトから転載)

9月16日に都内のパレスホテルで「次世代の党」結党式が行なわれた。

石原慎太郎最高顧問、平沼赳夫党首、山田宏幹事長各氏による結党の挨拶と趣旨説明のあと、期待される若手議員による今後の抱負が披露された(過剰な演出臭には苦笑させられたが)。
この政党の誕生は日本国の将来に大変重要な意味を持っている。私自身、多少関係を持つ人間としての思い入れもあるので、下記2本の動画を紹介したい。

【9.16「次世代の党」結党大会[桜H26/9/17](約11分)】
【衆議院議員 三宅博「次世代の党」の使命、自主国家と拉致問題について[桜H26/9/17] (約10分)

■ 国を憂う気持ちで行動した日々

私は2011年「たちあがれ日本」(平沼赳夫代表)の次世代人材育成塾「かけはし塾」に参加した者である。
当時は鳩山・菅・野田の三氏が首相の座を弄した民主党政権下で、わが国は紛糾と混乱を極めていた。
東日本大震災における菅首相の幼稚で無責任な言動は、多くの国民に大きな衝撃と危機感を与え、無名の一国民の私は「これでは本当にわが国の将来はない、黙っていられるか」と危機感に燃えて、民主党打倒の戦いに身を投じた。
あのときのわが国は「戦時に等しい非常事態」にあったと思う。私は憂国の志願兵の気持ちだった。

その後「たち日」は石原新党「太陽の党」に移行し、大阪の橋下徹氏と「日本維新の会」を合流発足させ、天下分け目の12月の衆院選に突入した。
私は「維新の会」事務局に入って後方支援で戦った。結果は自民党118→294議席の圧勝で第二次安倍政権が誕生した。民主党は230→ 57と惨敗、日本維新の会は11→54議席と躍進した。

その後の安倍政権の着実な実績をみるにつけ、2012衆院選は真実、時代の大きな節目であったと思われてならない。
幼稚で欺瞞的な戦後日本の象徴たる民主党政治に、日本国民が堪忍袋の緒を切り訣別状を叩き付けた瞬間だったのだ。
私はその時以来政治の現場から離れたが、大きな勉強をさせてもらったと思う。また今後も変わらず日本のために自分が何をするべきかを考え、それを軸に生きて行こうと思っている。

卒塾式で平沼赳夫代表と(平成24年)

卒塾式で平沼赳夫代表と

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本日、東京都知事選なり

081030-D-0043

いよいよ本日が投票日である。
北海道にいる私は、内心やきもきしながら、静かに成行きを見守るのみだ。

オリンピック準備、震災対策、福祉、少子化対策など課題山積の大東京。
アジアのリーダー日本の首都、世界の注目を集める東京都知事選である。
しかし選挙戦と報道内容は異様で、そのレベルと質が疑問視されるものだった。

今回の選挙を私なりに総括するなら、それは
「自分の頭で考える人」VS「報道イメージに乗るだけの人」
だったのではないかと思う。 続きを読む

石原都知事の決意

090125-D-165

石原慎太郎氏が、東京都知事を辞して国政に復帰する意思を表明した。
戦後日本が60年間先送りにして未解決のまま抱えてきた「主要矛盾」。
それをはっきりと具体的に指摘して、是正の必要を全国民に訴え、自らその先頭に立つ覚悟と決意を示した。

占領軍に強制された憲法体制が、私たちの心に権利意識偏重の我欲を育ててしまったこと。
国の会計制度不備のために、潜在する国力が発揮できず空回りしてきたこと。
対米追従の無気力外交に慣れて、全国の米軍基地の固定化を黙認放置してきたこと。
ゆとり教育の愚行を反省せず学力低下に無為無策の文部行政など、中央官僚の腐敗と堕落。

国民として耳が痛い。だがこれらは私たち国民全員の課題なのである。
利権を漁る浅ましい官僚を育てたのも、厚顔無恥な政治屋を送り出したのも、みんな私たち国民ではないか。
石原氏は80歳の高齢にして「最後のご奉公」で国に尽くす決意を語ったのだ。 続きを読む

もう黙って見ていられません

inori

本当は自然の記事を書きたいのですが
とても座して見ていられない状況になっています。

相変わらずどこをみても
お金の話「消費税」だけをテーマにして
7月11日(参院選投票日)が迫ってきています。

しかし何度でも指摘しますが
民主党の本質は
「自民党を倒す」だけが目的で集まった信念も価値観もバラバラの集団。
財源なき「子供手当」「高速道路無償化」というバラマキショーは
彼らに国政を担う能力も責任感もないことの証です。

しかしそれはほんの表面に過ぎず
もっとも恐ろしいのは、彼らのもつ共産主義的な価値観にあります。
それは「日本という国のかたち」自体を忌み嫌う考え方です。

その最もあからさまなものが千葉景子法相の唱える「夫婦別姓法案」です。
これはつまり日本社会から「戸籍」をなくすということであります。

個人はばらばらになり、「誰それさんの家」という概念そのものがなくなる。
もちろん子供はお父さんとお母さんの姓が違うことになるし
結婚も意味をもたなくなります。

夫婦別姓とはそういうデタラメな社会を現出させるものですが
この法案を、なんと千葉大臣は秋の臨時国会か来年の通常国会で
成立させるつもりでいます。ろくに議論もせずに!
頭がおかしいと思いませんか。

みなさま、どうかお目通し願います。6月30日産経新聞からの抜粋です。

千葉景子法相は29日の記者会見で、
選択的夫婦別姓を可能にする民法改正案と
人権侵害救済機関設置法案(旧人権擁護法案)が
民主党の参院選マニフェスト(政権公約)に記載されていないことについて
「マニフェストに載っていない、あるいはテーマになっていないことが
特段問題になることはない」と述べ、
参院選後も引き続き法案成立を目指す考えを示した。
(中略)
民主党が単独過半数になれば3法案を阻む要素はほとんどない。

こんなことを許していいのでしょうか。
ご先祖から受け継いできた家族のあり方が
一部の過激な社会主義者によって破壊されようとしている。
それも国民に気づかれないように「こっそりと」です。
マニフェストに載せないとは卑怯じゃありませんか。

私はここで、とても基本的な、しかし大切な認識を
改めて提示したいと思います。
マスコミは決して言わないのでつい忘れがちな点です。
それは・・

日本がここまで駄目になったのは「自民党政権が悪い」だけではなく
日本人全体がだらしない腑抜けになったからだということです。

特にきれいごとや偽善に弱く、問題が起きると責任逃れに走る卑小さ。
日本人(とりわけ男性)から勇気と気概、本当の誇りが消えたと思います。
そして自民党はそんな日本人の忠実なる代表だったのではないか。

では民主党ならそんな日本を「元気に」できるのか?
もちろんできません。

彼らこそ戦後日本人の卑小さ(悔しい)の結実した姿だと思います。
たとえば菅直人首相の言葉遣いや態度は
統治者としての自覚や政策を訴える意欲すら感じさせません。
(国会での居眠りや党首討論回避など、言語同断)
彼は日の丸と君が代が大嫌いで、天皇陛下への敬意も表さない。

さらに彼は以前、北朝鮮拉致実行犯の釈放嘆願書に署名しました。
拉致被害者のご家族の心中は察するに余りあります。

日本の国をまかせてはいけない人だということは明らかですが
テレビは言いませんね。こういう事実を。

みなさまに僭越ながらお願い申しあげます。
「反自民」や「新しい政治を」などというイメージやスローガンに流されず
公平で慎重な投票をしてください。
確かに、自民党には長年のイヤーな垢が一杯あります。
でもそれは、そういう政治家を育ててしまった私たち国民の責任です。
その隙を狙っただけの民主党政権は、国を壊す以外のことは何もできません。
(普天間を弄んだ無神経さや、口蹄疫対応の不手際は記憶に新しいですね)
これは決して「不慣れ」なのではなく、そもそも「資質がない」のです。

実は民主党の政策集を作っているのは、旧社会党の事務員です。
国なんかいらない、という考えの人たちが与党の政策を作っている。
(鳩山前首相は「日本列島は日本人だけのものじゃない」といいました)
いい加減そのものではありませんか。

テレビはそうした面をなぜか報道しません。
さらには故意に論点を「消費税」にしぼって
本丸の「夫婦別姓法案」「外国人参政権」「人権救済法案」など
危険な法案を私たちの目から隠そうとしているように見えます。

みなさま
どうかご自身の目で、インターネットなどで確かめてください。
そして国全体のことをまじめに深く考えている政治家を選んで下さい。

人気取りの甘い嘘ではなく
まっとうな国家観と先人への敬意をもっている人たちを探すこと、
それこそが、私たち国民の本当の義務だと思いませんか。

あと一週間弱、祈るしかありません。
同胞が今度こそ投げやりでなく賢い選択をすることを信じます。
私たちは自分の国を、自分で守らなければいけないのです。

参院選公示~日本人としての思い

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心の底から、日本が心配だ。
今夜のサッカーの話ではない。
来月11日の参議院選挙のことである。

菅直人氏は鳩山氏の残した課題の始末も放って
支持率回復に乗じてさっさと国会審議を打ち切ってしまった。
おそらく日本中がサッカーに目を奪われている隙に
選挙を済ませてしまおうという腹か。
(W杯の決勝戦が7/11=投票日)

今日は参院選の公示日、夕方テレビを見ていると
NHKキャスターが自信たっぷりに言う。

「今度の選挙の争点は消費税をどうするか、に絞られてきています」

公約に出た10%の数字に反応したのだろうか。
だが常識的に考えると消費税は喫緊の問題ではない。

誰もが「景気回復後に議論するべき話」だと分かっている。
最大の争点になるとまでは言えないと思う。
普段から自分のお財布にしか関心がないのなら別だが。

党首インタビューもテレビの傲慢さを感じた。
質問は消費税と議席数、選挙後の連立にしか関心がなく
党首たちが本当に伝えたいことを言わせない。

特に新党の扱いがひどい。あまりに短い時間設定。
失礼で明らかな政党差別である。

「党利党略の選挙戦ゲーム」的な報道姿勢は問題だ。
日本の行く末が左右される国政選挙という緊張感が感じられない。

「ためしてガッテン」などのお気楽番組は安心して見られるが
真剣な国家意識の欠けた公共放送は看板を下ろすがよい。

ところで
「景気回復」は我々の喫緊の願いであることは間違いない。
その前に
私はまず日本人全体の自信が復活しなければ結局駄目だろうと思うのだ。

持続的で活発な経済活動と、雇用・需要の好循環が生まれる
その出発点は、やはり活発な人間精神に宿るからだ。

本来人間は自分が誰かの役に立っていると思うと
骨身を惜しまない。
そこに精神の喜びと満足があり
それが公の役に立つことは名誉でもある。

今の日本はどうか。
自分以外に尽くす精神の生きがいはあるか。

「日本人は働きすぎ」と一時期盛んに言われた。
労働を苦役と捉えて余暇と対立させる見方は
いかにもマルクス主義的な20世紀の遺物だが
それが日本の男性の立場を今も縛っている。

古今東西、男性は家の外でバリバリ働くもので
それは苦役どころか自然の本能だと私は思う。

「家庭と仕事の両立」を夫に迫る今の日本社会の風潮は
男から本能を奪い、精神を委縮させてきたと思う。

たとえば昨今ラジオやテレビドラマで出てくる父親像は
決まって「子どもと妻に遠慮するもの分かりのよい軟弱な夫」。
その現実版が覇気のない「草食系男子」ではないだろうか。

有効な少子化対策は、日本の男を働きバチに戻せ!なのである。

**
話を戻すが、今の日本の混迷は、皆が「自分のため」にしか
生きられないことに起因する精神性のものだと思う。
公的な使命感やお国のためにという気持ちが忘れられて
バラバラ勝手に生活している。

実際には日本という一つ屋根の下に暮らしながら
国をまじめに考えることがない、いびつな生き方。

国のためにという素朴な思いを無理に否定して
個人主義をことさら押し付けてきたことが
私たちの心を捻じ曲げてきたと思えてならない。

畢竟、景気の回復は健全な人心の回復なしにはありえない。
「国(公)のために頑張ることの意義」を
今再び多くの人が共有することが肝要で、その意識改革は政治にしか
期待できない大きな「一喝」である。
選挙ではその点に触れているかどうか、
とりわけ子供たちへの教育をどう語っているかが
争点となるべきではないのか。

私が見るかぎり、日本人の精神の問題を直視している政党はふたつ。
ひとつは平沼赳夫代表の「たちあがれ日本」であり
もうひとつは山田宏党首の「日本創新党」である。
戦後60年の無為無策のツケが招いた今の低迷を喝破しているのは
彼らだけだと見る。

日本を想う大先輩たちが「もう黙っていられない」と
立ち上がったことに感謝せずにはいられない。

マスコミは嘲笑し無視しても私たちは無視してはならない。
テレビには流れない彼らの言葉をぜひ確かめてほしいと思う。
民主党は自民党の最悪の亜種である。

民主党こそ自分たちの利益のためには言動不一致、
手のひらを返して立ち回り、口先で国会と国民を愚弄して恥じない
軽薄なる連中である。

自民党は「腐っても日本人」だった。
戦後の腐敗を私たちとともに味わってきたのだ。

だが民主党は、自民党を腐らせて崩壊させた勢力が
殻を食い破って表に出たものにすぎない。
それは外国勢力であり、また日本の伝統を憎む一部の過激思想派に
利用される人々である。
「外国人参政権法案」、「選択制夫婦別姓法案」を通そうとした
民主党の危険な本質を私たちは忘れてはならない。

「自民にお灸をすえる民主党投票」はもう繰り返してはならない。
それは私たち自身をさらなる苦境に追い詰めるだけである。
だが自民党もまた膿を自力で排出しなければ存在意義はなくなる。
「たちあがれ日本」「日本創新党」と協力して、日本を本当の
意味で再生する底力を出してほしいと願うのみである。