ブラジルW杯一次リーグ、日本は残念ながら敗退した。
最後のコロンビア戦についてのメディアや批評屋の記事がネットに踊る。
類似した記事は沢山あるので、目についた部分の感想をのべてみたい。
「なさすぎた勇気…ボール遊びだった日本」
「彼らは本当に「サムライ」を名乗る資格があるのだろうか。勝負を懸けた戦いだからこそ、刺し違えてでも相手を倒す気構えが必要だったのではないだろうか。」
「限りない不完全燃焼感。日本の勝利を信じて見守った多くの人の目にも、この日のサムライブルーが本当に戦ったとは映らなかったはずだ。」
こうした言い方は少し度が過ぎていよう。「限りない不完全燃焼」といっても、これが日本チームの現実だった。
現実を認めずに「まだ燃焼できたはず」とはちょっと未練がましい。
また「刺し違えても相手を倒す気構え」とは勇ましいが、言うは易しだ。
「サムライを名乗る資格は…」といってしまったら今の日本人の誰にも名乗れないと思う。
つまるところ勝敗の結果だけに囚われて鬱憤をぶつけるだけの、ライターの自己慰撫の「言葉遊び」に思える。
ところで、4年の間厳しい練習を経てきた選手達はこの敗戦を受け止めて、
「応援してくれた日本の人たちに申し訳ない」と記者の質問に答えていた。
その姿に私は胸を打たれたし、同時にある連想をした。
今日はサッカーと重ねてそのことを述べてみようと思う。 続きを読む