2014衆院選を終えて 〜 逆境に奮い立つ勇気

■ 絶望的な戦い しかし「次世代の党」は死なず

「終わったなあ…」とひと息つきました。昨夜は開票速報をテレビで見ながら何度も眠りに落ちかけました。疲労感と脱力感が身を包んでいます。
終わってみれば一炊の夢。出馬を決心した11月23日が昨日のことのように思い出されます。
私自身も準備ゼロのいわば飛び入り参加で、また「次世代の党」の名前も国民にほとんど知られていない絶望的な状況で突入した選挙戦でした。

選挙結果は自民党の圧勝。民主党が微増(しかし海江田党首が落選)、共産党が倍増する奇妙な現象が起き、そしてわが次世代の党は19から2議席へと大激減の惨敗となりました。

この結果は仕方ないと思います。あまりにも急な解散総選挙で準備は全くできておらず、我々のような新しい政党にとってはどうしようもない条件でした。二年後の衆院選を睨んで国民への周知を図ってゆく計画が完全に崩れ、次世代の党は壊滅寸前まで追い込まれてしまいました。

次世代の党は国会で鋭い質問を連発して日本復活への実績を挙げてきました。これを恐れたアメリカが安倍政権に圧力をかけたかもしれません。つまり「次世代潰し」の狙いです。

我々「次世代の党」はこの消えゆく日本を救うために生れた希望の光です。私たちが諦めたらそこで日本は終わってしまう、絶対に諦めてはならないと改めて強く思います。
私の胸中には、69年前戦争に敗れて壊滅状態に陥ったわが国の歴史がオーバーラップするのです。あの破壊された国土の中で、祖国再建を諦めなかった私たちの先輩達の気持ちを思い勇気を奮い起こします。

■ 祖先の記憶を取り戻して 過去と未来を一本の太い絆で繋ぎ直せ!

69年前の敗戦と、それに続いた占領期間に、私たちは自分たちの伝統と歴史を断絶させられました。
国民は戦前の記憶を忘れ、戦後日本は「日本とは別のもの」に変貌する道を歩んで今日に至りました。
それは民族のアイデンティティを失ってゆく滅亡への道に他なりません。
私たちは心の軸を失って不安に怯える臆病な民に変質してしまいました。個人偏重が秩序と価値観を壊し、子供達の心を荒廃させていっても危機感もなく目先の物欲と金欲に日々を送る自己中人間が増え過ぎました。
わが国は国家存立の限界に直面しているといってよいのです。

いま私たちに本当に必要なことは、目先の経済発展ではなく、根っこの国民精神の回復だと思います。
経済も外交も、正しい精神があってこそ初めて健全で力強いものになるのです。

国民精神の回復はどうすれば成るのでしょうか。私は世界の現実に応じて自分の国を守る防衛力の充実と、過去の事実に基づいた正しい国史教育がそれを可能にすると思います。

具体的には自主憲法を制定して我が国の正しい歴史と伝統の国柄を明記し、現実に機能して国を守れる自衛力を整備するのです。教育と防衛が肝要です。

自己の来歴はその人のアイデンティティの大黒柱です。祖先の血を受けて今の己がある、その当り前の感覚を取り戻すためには国史への正しい知識と尊敬心、国防の実力を備えることが最も大切だと思います。

■ 日本を死の淵に停滞させるだけの自公連立を解消せよ

これらは本来、保守を自称する自民党の義務と責任です。だが長い平和ボケで弱体化した自民党は今や公明党に手足を縛られて道に迷い、日本再生への方向性を見失ったように見えます。
我々新しい「次世代の党」はそんな自民党をリードして正しい道へ誘う重大な使命を負っているのです。

安倍政権が盤石になることは日本にとってよいことですが、問題は連立を組む公明党です。彼らは憲法改正に消極的であり自衛権にも慎重姿勢を演じます。占領体制を脱却し普通の国家として自立しようとする日本に冷水を浴びせる、実に奇怪な連立だと言わざるを得ません。
きれいごとの架空世界に生きる宗教政党に、現実のシビアな政治を担当できるはずがないと思います。

次世代の党は矛盾に満ちた自公連立を解消する切り札でしたが、それはまた先に延びてしまいました。日本を取り戻すために「次世代」と協力したい安倍首相にとっても忸怩たる思いがあるはずです。

■ 逆境に奮い立て 地道な党勢拡大と周知を

私も今回の経験を貴重な教訓として、次の衆院選へ向けてやるべきことを考え実行しようと思っています。
少なくとも今後3年は解散はないと思いますので、作戦を練って次世代の党の周知を図り、捲土重来を期します。

今後の日本国民の流れは確実に我々の保守精神に近づく方向にあると感じられ、私も希望を持って進んで行こうと思います。
次世代の党を貫く精神は「祖先から受け継いだ歴史と伝統の国 日本を守る」真の保守です。戦後体制の秩序と権勢を守ろうとする自民党の「戦後保守」とはまったく違います。

戦前日本への思いと共感、郷愁。この辺りが偽の保守と真の保守を見極め区別する基準となるでしょう。
戦前の日本を100%評価するとかしないとか、そんなことではありません。理屈を超えた祖先への愛情というものが根底にあるかどうか、ということです。平沼赳夫党首の心は真の保守であり、私も強く共感します。

次世代は死なず、日本は死なず これを矜持として胸に刻んで参ります。
真の強さは逆境においてこそ現れます。何ら落胆することなく、希望を持って日本のために頑張ります。

(終)

2014衆院選を終えて 〜 逆境に奮い立つ勇気」への2件のフィードバック

  1. M-YAS

    安田聡候補、お疲れ様でした。

    38,342票の民意を託されたことを忘れずに、

    これからも精進していってください!

    私も次世代の党支持者として、精進していきます!

    本当にお疲れ様でした!

    返信
    1. やっさん 投稿作成者

      M-YAS様 力強いご支援のお便りをありがとうございます!
      まだまだ戦いはこれから、私は生涯をかけて日本復活のために精進して参ります。
      みなさまが次世代の党に寄せて下さった思いとともに、無数の祖先の魂とともに。
      これからもどうぞ、次世代の党に御期待ください!

      返信

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