「次世代の党」正式発足 〜 真の「日本国」の政治が始まる

「次世代の党」結党(公式サイトから転載)

9月16日に都内のパレスホテルで「次世代の党」結党式が行なわれた。

石原慎太郎最高顧問、平沼赳夫党首、山田宏幹事長各氏による結党の挨拶と趣旨説明のあと、期待される若手議員による今後の抱負が披露された(過剰な演出臭には苦笑させられたが)。
この政党の誕生は日本国の将来に大変重要な意味を持っている。私自身、多少関係を持つ人間としての思い入れもあるので、下記2本の動画を紹介したい。

【9.16「次世代の党」結党大会[桜H26/9/17](約11分)】
【衆議院議員 三宅博「次世代の党」の使命、自主国家と拉致問題について[桜H26/9/17] (約10分)

■ 国を憂う気持ちで行動した日々

私は2011年「たちあがれ日本」(平沼赳夫代表)の次世代人材育成塾「かけはし塾」に参加した者である。
当時は鳩山・菅・野田の三氏が首相の座を弄した民主党政権下で、わが国は紛糾と混乱を極めていた。
東日本大震災における菅首相の幼稚で無責任な言動は、多くの国民に大きな衝撃と危機感を与え、無名の一国民の私は「これでは本当にわが国の将来はない、黙っていられるか」と危機感に燃えて、民主党打倒の戦いに身を投じた。
あのときのわが国は「戦時に等しい非常事態」にあったと思う。私は憂国の志願兵の気持ちだった。

その後「たち日」は石原新党「太陽の党」に移行し、大阪の橋下徹氏と「日本維新の会」を合流発足させ、天下分け目の12月の衆院選に突入した。
私は「維新の会」事務局に入って後方支援で戦った。結果は自民党118→294議席の圧勝で第二次安倍政権が誕生した。民主党は230→ 57と惨敗、日本維新の会は11→54議席と躍進した。

その後の安倍政権の着実な実績をみるにつけ、2012衆院選は真実、時代の大きな節目であったと思われてならない。
幼稚で欺瞞的な戦後日本の象徴たる民主党政治に、日本国民が堪忍袋の緒を切り訣別状を叩き付けた瞬間だったのだ。
私はその時以来政治の現場から離れたが、大きな勉強をさせてもらったと思う。また今後も変わらず日本のために自分が何をするべきかを考え、それを軸に生きて行こうと思っている。

卒塾式で平沼赳夫代表と(平成24年)

卒塾式で平沼赳夫代表と

■ 政治家の人格をきちんと見ること

平沼赳夫、石原慎太郎両先生は私が私淑する大政治家であり、中山恭子、藤井孝男、園田博之各先生ら旧「たち日」に集われた国会議員の方々はみな人間的な魅力と人格的教養に溢れた懐の深い人生の大先輩だ。

世間ではマスコミやテレビ番組の影響で「国会議員なんて馬鹿の集まりだ」とか「政治家は悪いやつらだ」というイメージと思い込みが蔓延しているように思える。
だが私はそのような安易で軽率な風潮に与することなく、個々の議員の品性と人格を見極める姿勢と眼力をこれからも肝に銘じて養っていきたい。
その心がまえを抱かせてくれた信頼厚い先生方との出会いに心底感謝の思いを抱いている。

■ わが国の政治を支配してきた「淀んだ空気」を入れ替えろ

戦後わが国の政治では、心から日本のためを思って働く政治家ほど、冷遇され無視されてきた。
日本の立場を堂々と主張するだけで「右翼」「軍国主義者」とマスコミに罵られてきた。
そしてアメリカや中国・朝鮮の代弁者のような言動をする者や、日本の過去を貶める外国の戦略に反撃するどころか媚びて謝罪の演技を繰り返す浅ましい議員が「穏健派」「国際協調派」として持ち上げられてきた。

第二次大戦後の世界秩序とは、五つの戦勝国を中心に構築され運営される体制なのであり、国際連合(UN)はそのための仕掛け道具なのである。
この体制にあっては日本はどこまでも敗戦国(悪い国)であり、卑屈に従属的に生きる道しか許されない。

そしてわが国の戦後世代はその理不尽な体制にむしろ嬉々として従ってきた。平和な状態が続き、従属の屈辱感が麻痺して、わが国は主体性を失った。

この体制に異を唱え、強い日本を取り戻そうとする政治家は、アメリカから目をつけられて排除されてきた。
中川一郎、昭一親子然り。田中角栄また然りである。

米国の顔色を伺い自己の保身を図り、祖国が貶められても痛痒を感じない連中が権力中枢で甘い汁の順番を争っている。それがわが国の戦後体制だった。
金丸信、小沢一郎、宮澤喜一、河野洋平、菅直人…キラ星の如し

■ かつての戦勝国中心意識はもう通用しない

だが世代は交替していく。そして世界情勢も大きく変わった。
かつての戦勝国は互いに衝突し敵視しあう関係となり、世界は再び混沌の時代に入った。

東西冷戦構造の復活がウクライナ危機を期に「オバマ米 vs プーチン露」の対決として表面化している。
習近平シナは、国内貧困層の怒りとバブル崩壊、環境汚染、民族紛争などで政権の命脈は風前の灯だ。
08年リーマンshock以来勢いを失った金融立国イギリスは、スコットランド独立投票でいま浮沈の際に立たされる。

そんな中、かつての敗戦国日本とドイツはアジアとEUの中でじっと力をつけ地位を守り、機会を待っているのだ。

「次世代の党」はそんな日本の10年後を読み30年先の姿を描こうとしている。
無責任な現状満足や刹那的な美辞麗句ではなく、現実の世界と日本の状況を見据えた強い危機感をもって、まっとうに立ち向かおうとしている。

■ 卓越した識見と「ど根性」を持つ議員が結集した「次世代の党」

北朝鮮による拉致を国家犯罪と認識して、被害者を断固取り返す戦いを続けてきた中山恭子先生。
NHKや朝日新聞の売国捏造報道を日本人として絶対に許さないと鋭く追求してきた三宅博先生。
杉並区長として、歪んだ学校教育を健全で力強いものに立て直した辣腕と実績をもつ山田宏先生(党幹事長)。
政界と朝鮮勢力との不健全な癒着を正面から指摘し河野談話や朝鮮総連問題を突く中山成彬、杉田水脈各先生。

これまで日陰で地道に戦ってきた「日本人としての健全な世界観」を持つど根性議員が一致結集したといえよう。
この次世代の党にこそ、わが国の将来を切り開く先鋒を担ってもらいたいと思うのは、ごく自然な感覚ではないか。
自民党の尻をひっぱたいて、「こっちだろう」とリードして欲しいと心から期待している。

■ 「次世代」は「たち日」の成長した姿

かつて「たちあがれ日本」は5人の議員で始まった。
四年半を経て「次世代の党」がそのメンバーを基本軸に23名でスタートする。

「自民党に対して、日本のためになる政策ならきちんと支持する」
正しい野党の姿勢を貫こうとする平沼代表の言葉は、氏の一貫してぶれない政治姿勢と実績に裏打ちされて、今こそ日本人全体に信頼される重厚な政党の誕生を示したと言ってよいだろう。

そして自民党の中に巣食う「戦後的なもの」が世代交代とともに希薄化していく先には、次世代の党が野党ではなくなる日が来るだろう。
私はそれを期待するし必ずそうなると思うのである。自然の理として。
(了)

「次世代の党」正式発足 〜 真の「日本国」の政治が始まる」への6件のフィードバック

  1. М谷

    安田様。

    初めまして。
    札幌市在住のМ谷と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

    2週間に渡る選挙戦、本当に本当にお疲れ様でした。
    私は、国会での平沼先生、山田先生、中山先生他、次世代の党の皆様のご活躍を拝見させて頂く度に、
    この様な方々が今の日本には絶対に必要で、絶やす事があってはならないと思っていました。
    安田様や、次世代の党の先生方がお話になっておられるとおり、
    戦後日本のベースになっている間違った価値観を正せない限りは、これが原因で、現在も様々な所で軋轢を産んでおり、そして最終的には、国の存続自体が非常に危うくなってしまうと感じるからです。
    この度の衆議院議員選挙においても、以上の理由から次世代の党に投票する事を決めておりましたが、
    もしかして、北海道から立候補される先生がいらっしゃらないのでは!?と心配していましたところ、田母神先生が次世代から出馬されるというニュースと共に、比例北海道ブロックから安田様が立候補される事を知り、
    残念ながら直接お話を聞かせて頂くことは出来なかったものの、youtubeにアップされている安田様の訴えを拝聴して、ついに北海道から、今まで誰も語って来なかった主張を堂々とされる方が立たれたんだと、非常に嬉しく思いました。
    安田様の演説は、静かに心の奥に届くと言う感じで、とても良かったです。
    札幌市議の金子やすゆきさんが
    “国を愛する真面目な人柄がじんじん伝わってきます。選挙は初めてだというのに、魂のこもった 演説は生粋の政治家のようです。”とおっしゃられていましたが、私も同様に感じました。

    長くなりまして申し訳ございません。
    一言『ありがとうございました』とお伝えしたい一心っだったのですが、
    こんなに長くなってしまいまして・・・
    安田様、これからも応援しています。
    この度は、本当にお疲れ様でした。

    返信
    1. やっさん 投稿作成者

      M谷様
      心のこもったコメントを頂き、本当に感激しております。

      私は若い頃から社会に強い違和感をもち長い間苦しんでいました。敗戦と占領の影響が我が国を衰亡させている実態を認識したとき、ぱっと目の前が開けた思いがしました。
      それと同時にとてつもなく強固な意識の壁が日本人を分断しているのを感じさらなる孤独感と絶望にとらわれもしました。
      でも知ってしまったからにはもう黙っているわけにはいかない、少しずつでも真実を伝えよう、祖国を滅びの道から救うために戦おう。そう思い平沼先生の門をたたいたのです。
      M谷様のお気持ちは本当に嬉しく百万の味方を得る思いがいたします。
      ともに祖国を守り次世代に受け継ぐ思いをひとつにして進んで参りましょう。
      ありがとうございました。

      返信
  2. マリモ

    家族=国家だということを忘れているのか、国を守ることが家族を守ることだとわかっていない人が多いなぁと感じます。次世代の党には期待しています。

    頑張ってください!!
    応援してます!

    返信
    1. やっさん 投稿作成者

      マリモ様、初めまして。コメントありがとうございます。昨日で選挙戦が終わり、やっとこのブログを管理する余裕ができました。次世代の党に対する期待度の高さを感じさせられる二週間でした。
      本当に急な出馬で準備不足も甚だしい中でしたが、これまでの思いを精一杯皆様に訴えることが出来たと思います。あとは結果を待つだけです。

      家族は国家と同じ、それが日本人の伝統、日本の国柄ですよね。戦後の個人偏重主義はまさに、日本を解体して消滅させるための占領軍の施策であり、私たちは長い間その罠にハマり込んでいたわけですね。
      法律も変えられて社会の仕組みの細部に至るまで、毒が回ってしまいました。
      しかし何十年かかろうと、正しい日本を取り戻す戦いを諦めてはならない、諦めたらそこでわが国は終わってしまう。絶対にそんなことはさせません、私たちと同じ志を持つ日本人がいる限り。
      どうぞこれからも、応援よろしくお願い申し上げます!ありがとうございます。

      返信
  3. お茶と蜜柑

    私も、次世代の党には大いに期待しています。特に、「家族」の絆の復活につながるような諸施策を望みます。
    そもそも「人」がいなければ社会は成り立たないので、現政権には、子育てという大事業の重要性も忘れないでいただきたいと思っています。外に出て働かなくとも、子育てによって”社会参加”(むしろ、社会を根底から支えている)しているのですから。

    返信
    1. やっさん 投稿作成者

      コメントありがとうございます。次世代の党は、左翼に腐食された自民党に対して、保守側の良識的牽引役として力を発揮してくれると思います。
      「女性が輝く社会」という政府目標は、女性に家の外に出て「金を稼げ」と奨励する内容ですね。一昔前の社会党や共産党と同じことを言っています。人間社会への基本的認識を欠いた、実に視野狭窄なスローガンと思います。

      こういう自民党の錯乱ぶりを見るたび、安倍首相の立場がいかに困難なものかを感じます。政権転覆のスキを狙う売国奴に囲まれて、自由な発言も行動も封じられている。しかしその中でも実にしたたかに物事を進めているようです。
      TPP交渉はアメリカ側に倦怠感を抱かせて実質無力化しているし、河野談話も朝日新聞の自爆でいよいよ新談話で上書き消去する好機を掴めそうです。中国は日本にすり寄り始めましたし、独のメルケル、露プーチンをはじめ海外の安倍評価は高い。米国内でも安倍は侮れないという空気があります。「へなちょこ戦後日本」を根底から変えた名宰相として歴史に名を残して欲しいと思います。ただ、そのためにも国民がしっかりと現実を学び、臆せずに正しいことを声に出して、世論の後押しをしなければなりませんね。

      返信

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