予定していた道東の取材を変更して大雪山の高原沼に入った。
この地域での撮影は私の秋の恒例行事である。
ただ今年はあまり時間が取れず、一日だけの取材となった。
その日は朝から曇りで紅葉撮影には向いているとはいえなかったが、
私は「どんな状況でも必ず美しさはある」と信じている方なので
勇んで沼巡りコースに入山した。
大学沼までの往復(ヒグマ出没のため規制されている・・・)は
慣れた道とはいいながら、毎回感動的な自然の色がちりばめられていて全然退屈しない、希有なルートである。
光が鈍い分、画面構成と対象の絞り込みに頭を使うので、
これはこれで結構面白い撮影ができたと思っている。
途中の沼でのんびり撮影しながら大学沼に着くと
大勢の人々が昼食を摂っている。
私も皆にならって今朝車の中で作ったおにぎりを頬張る。
「人間は米さえ食っておけば死にはせん」
いつか伯父が言ったことは私を支えている真実である。
帰りに林道沿いの渓流で釣りをした。
いかにも釣れそうな渓相なのだが、どのポイントを攻めても
不思議に全く当たりがない。
「まだ水温も高いのに、オショロコマ一匹かからないとは???」
昨日の雨でやや増水気味とはいえ、この程度なら問題なさそうだが。
もしや凄腕の釣り師が先に全部釣ってしまったのか?
それともエサが悪かったのか?(私はブドウムシを使っていますが)
高価なイクラでないと食べないのかな?
どなたか、9月のヤンベタップ川でオショロコマを釣るコツを
ご教授下さいませ。去年も全く駄目だったので悔しい・・・