北の国からのご挨拶

090903-D2-002

静岡生まれの私が札幌に住み始めて、もう14年が過ぎました。
正直、思ったよりずっと長くなっています。

若干の計算違いと多数の勘違いのせいなのですが
一番の計算違いは、こちらで登山に目覚めてしまったこと、かな。
結局その流れで今の自分がおり、紆余曲折はありましても
「我 事において後悔せず」で頑張っています。

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私は写真家を名乗っておりますが
実はメカとしてのカメラにはそれほど興味もないのです むしろ疎い。
昔からコンテストや賞にも興味がなく 有名な先生のお名前にもあまり詳しくない。
そういうところがまるで素人っぽいと自分でも思います。

私の関心事は、自分と世の人の心、人の生きる本当の意味についてです。
それは深くてつかみどころのない、考えるほどに見失う、形なき雲のようなもの
そして、山や森にはその答えのかけらが、真実の扉がある
私はそれを感じていきたいと思っています

万年未熟の精神を抱えて自己と他者への不信の日々をなんとなく生きる
そんな典型的な現代人の弱さと臆病を自分の中にも見ているのですが

野生のものたちはそんな私を静かに叱咤し、導いてくれる気がします
彼らと森で出会ったときの素直な喜びは、疑いようのない真実との出会いだと感じます

そしてそれは、どん底にいても、いつでも再スタートをきることができるという
そんな根源的なエネルギーを与えてくれます。

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「私たちが自然を言葉で表す時、それはすでに自然ではなくなって
人としての心を通して、ひとつの物語を紡いでいる」
私はそう考えています。

きっと私の文章や写真はそのような思いを映していくことでしょう。
科学的な考察やデータよりも、人間の直観と感受性を大切にしたいのです。

そんな思いを秘めた北の国の野生たちとの交感を、少しでも言葉に表せないかと思い
ささやかにブログを始めてみることにしました。

この世界では入門したての白帯ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

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