月別アーカイブ: 2013年4月

主権回復記念日によせて~その意味を考える

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占領が終わって日本が独立を回復した61年前の本日、4月28日。
現在のわが国を正しく認識し、今後の展開の方向を予見する人たちには、
静かに催された今日の式典の意義が分かっているだろう。

この安倍内閣が今までの政府(自民、民主問わず)と違う、かなりまともな政府だと
やや新鮮な驚きとともに、多くの人は好ましく感じていることと思うけれど、
今回の「主権回復」を記念するということに対する理解は、残念だが十分とは思われない。

あの7年弱の占領期間においてわが国がどのような状態にあったのか。
国家が主権を失う、或は回復するということの意味を考えたことがあるだろうか。
これほど重要な出来事に無関心なままで、その子孫は安寧に繁栄できるものだろうか? 続きを読む

「国史」なくして未来なし

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21日、春季例大祭を迎えた靖国の境内に、わが国の閣僚の参拝姿が見られた。
靖国神社のご祭神は、幕末明治以来、国のために戦い亡くなった方々である。
国のために殉じた方々に尊崇の念を示すのは、人として自然の感情だと思う。

靖国は軍国主義の象徴として忌避する声が一部にあるが
それは国史への誤解がもたらす、安易で浅はかな見方である。
たとえば「軍国主義」という言葉遣いひとつを見ても誤解されている。

軍国主義とは本来、軍の独裁的暴走や国民を犠牲にする狂気政治のことではなく、軍事力行使が重要な政策とされていた時代の政治体制の呼称に過ぎない。
戦前は、欧米列強はみんな軍国主義で、500年かけて世界を武力支配してきた。日本は自衛のために軍国体制を必要としたのであり、それ自体は当たり前のことだ。
オレは軍隊が嫌いだ、というセンチメンタルな個人感情とは区別されるべきことだが、戦後日本ではそれが深く混同されて、言葉がおかしくなっているのである。 続きを読む

東大雪に惹かれて

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■ 冬から春へ

今年は東大雪の糠平、幌加、然別湖を中心に撮影に入っています。
一年を通じて人気の大雪山の中で、比較的静かなこの地域が僕は好きです。
太古の姿を感じさせる森や湖沼。過ぎ去った時代を静かに伝える鉄道橋跡など、
渋く深い魅力に溢れたこの東大雪で、何に出会えるか楽しみです。

本州では桜と陽光の春ですね。北海道はまだ雪の日がありますが
西高東低の冬型は減り、降り注ぐ日差しが確実に野山の雪を薄くしています。

2月には賑わった糠平湖の氷上ワカサギ釣りも、もうすっかり姿を消しました。
然別湖コタンの名物、氷上露天風呂も三月で終了、春の準備が始まっています。
去りゆく純白の季節を惜しみつつ、輝く青葉の季節を待ち望むうれしさです。 続きを読む