春に寄せて

三月も半ばを過ぎました。皆さまは如何お過ごしでしょうか。
暖かい日が続き「春(^^)」と油断したところに寒雨の嵐来たれりの三寒四温。
ひと雨ごとに春の深まりを感じながらも体調には気をつけましょう。
ともあれ、桜色のそよ風がうずうずと待たれる毎日ですね。

🔹野鳥

「花粉非常に多し」との予報、それでも陽気に誘われて静岡市の池に野鳥撮影に出かけました。
この日の主役は鵜(ウ)。彼らは魚をウんと捕食するので、ライバルの釣り人や漁業者には不人気なのですが、改めて眺めるとなかなか味のある面白い鳥だと思います。
のんびりタイプ、せっかちタイプなど一羽ずつ性格が違うのがよく分かり、剽軽な顔つきも相俟って微笑ましいものを感じます。
頭のいい鳥なのでしょうね。長良川の鵜飼漁は余りにも有名です。

おしなべて野鳥は人に近寄りはしませんが、みんな賢くて素直で、愛すべき奴らに違いない、といつも思うのです。

夜明けから6時間、他にミサゴ、カイツブリ(地元名「いっちょもぐり」)、バン、カルガモ、アオサギ、ゴイサギ、カワセミ、ヒヨドリといった鳥たちが見られました。
そのほか、カケスが二羽頭上を飛んで対岸の朝日を浴びた繁樹に溶け込んでいきました。

ミサゴは鷹の仲間で、英語名「Osprey (オスプレイ)」です。空中から水面にダイブして魚を掴み飛沫と共に空へ舞い上がる、見事な狩りをします。幸運にもその日は私の目の前で披露してくれました。

🔹「梅が島」の梅

梅が島は静岡市を流れる安倍川の上流にあり「信玄の隠し湯」と呼ばれる歴史ある温泉郷です。この暖かな日ですからぜひ満開の梅を、と期待して行きました。
車道は所々で狭く、また曲がりクネっているので慎重な運転が必要です。ほぼ40分ほどで大野木地区の梅園に到着しました。見事な花盛りの樹は手前の半分くらいで、奥はまだ硬い蕾。
週末に梅まつりが開催されるので、それまでに咲けばよいがと思いつつ、見頃の樹をいくつか撮影してきました。

梅にうぐいす、というのは昔から定番の花札の絵柄ですが、薮や草地を好むウグイスが梅の花に来ることは実際にはなさそうです。
古くはメジロやヒヨドリなどを「うぐいす」と呼んだとか?然し春を告げるウグイスの美声は和歌にも詠まれており、まさかメジロと混同するとも思えません。
おそらく春の美しいもの、慶ばしいものを組み合わせた、古人の創作による絵柄なのでしょう。そういう自由な感覚が私は好きです。
想像力をのびのびと広げて、科学知識や合理主義の枠に縛られずに、世界を柔らかく素直に感じたいものです。

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