新年賀詞と胸中の思い

記念すべき平成三十年を無事に迎えられたことを、まず神様に感謝申し上げ、同胞の皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

🔷 出口のないまま平成の御世は終わるのか

わが国は積年の閉塞状況が各方面で噴出、矛盾と混乱の極みにあった平成29年でした。

  • ●金正恩の恫喝に「専守防衛ひと筋」で国民を核攻撃の的に差し出す政治家たち
  • ●「慰安婦性奴隷」の虚報拡大で、在外邦人子女の受難。頰被りの外務官僚の無責任
  • ●モリカケ騒動に終始した野党とメディア。愚弄された民の怒りで「安倍」圧勝の衆院選
  • ●モンゴル力士の騒動は、外国人労働者を受け入れた後の日本の混乱の予兆だった
  • ●受信料拒否裁判で売国NHKがまた勝訴。現実を無視して既存の体制を守る司法の病理極まる
  • ●現実逃避、個人の趣味や遊戯やグルメに興じる「責任感」なき幼稚日本人のスマホ天国

先の見えない漂流状態のわが国にあって、来年の御代替りだけは実にあっさりと決まりました。
天皇陛下のお言葉=詔(みことのり)は、さすがに「戦後日本人」にも効いたということなのでしょう。
しかしこの大きな節目を迎えることになる私たちは、本当に大丈夫なのでしょうか。

🔷 狙われるご皇室・・「日本滅亡の危機」

昭和から平成への移行時は、しっかりした戦前の世代が日本社会を守ってくれました。
でも今度は違います。だらしない個人主義が染みついた「団塊世代と戦後世代」が大多数です。
敗戦後の占領期に根ざす自虐教育と無国籍憲法で育ったこの世代には日本人の自覚と国家意識が欠落しています。祭祀王としての天皇の独自性や歴史も知らず、欧州の王室と同じように考えている節すらあります。

御代替りを迎えるにあたり、この無知・無関心・能天気は最大の危険要素です。
“「平和憲法」を死守、無防備宣言”という妄想が、わが国を国際社会の現実と乖離させ、弱体化させてきたことは今や明白です。

我らを脅かす敵は、実ははっきり見えているのです。国境をなくそうとする国際主義者、グローバリストたちです。日本の大手メディアは彼らの手先として率先して国際化やグローバル化を称揚してきたため、わが国民も長年の間に相当洗脳されてしまっています。

彼ら国際主義者たちは、わが国の皇位継承にまで干渉姿勢を見せてきました。
男系男子の皇位継承を「女性差別だ」として国連人権委員会に勧告を出させようとしたのです(これは幸い事前に食い止められました)。
そして国内では女系天皇容認につながる「女性宮家創設」の議論を蒸し返す動きがあり、今後もいろんな手で攻めてくると思われ油断なりません。

昨年、毎日新聞が真偽不明の「陛下の言葉」のリーク報道を連発しました。
宮内庁の重要ポストにスパイがいて、大手新聞メディアを宣伝工作に利用していると思われます。
このアカラサマな不敬報道に対しても国民の多くが無反応だった事実に、彼らは「機は熟せり」と勇気づけられたに違いなく、今度の御代替わりのどさくさに皇室典範や憲法の天皇条項に何か手を加えようとするかもしれません。

三千年続いて来たご皇室の伝統がもしも崩れれば、その時わが国は歴史の連続性と正統性を失います。現代に皇室は不要という考えは、歴史も世の道理も解さない人の心得違いと思います。
極論すれば私たちは「日本史イコールご皇室史」と考えるべきなのです。ご皇室が絶たれる時は日本の終わりなのです。

更に申せば、戦後日本が誇り信奉している「金力(経済力)」にしても、所詮はドルを握る国際金融資本の掌中にあります。
軍事を抑えられ、情報も制限され、全ての経済活動はドル統制下に置かれている。
我が国はまったく従属国状態、いわば「植民地支配」の下にあるのです。
そんな中、ご皇室の伝統まで失えば、我々は真に「根無し草」です。
結束力なき単なる一億人民に過ぎなくなり、もはや発展の力もなく停滞し、やがては隣国に侵攻され雲散霧消する運命が待っているでしょう。
歴史上多くの民族がそうして滅亡してきました。我らの子孫に同じ道を歩ませてはなりません。

今年から来年の、御代替わりが真の意味でわが国の正念場です。東京五輪ムードで浮ついている隙に、ご皇室への最終的な工作が行われるかもしれません。
我々は決して油断せずに、ご皇室に関わる動向を注視し、声を上げてゆく覚悟が必要なのです。

🔷 正月の靖国に見た日本の希望

正月二日、東京九段に出向き、靖国神社に参拝してきました。
春のような暖かさの参道は、驚くほど多くの老若男女の参拝者であふれていました。
大鳥居を入った手水場の手前あたりから、参拝者の並んだ長大な列が拝殿まで伸びており、
普段は行列を敬遠する私も1時間並んで、英霊に感謝を捧げて護国を祈念しました。
今年の干支、戌をかたどった土鈴と破魔矢を買って帰りました。

靖国には、馬渕睦夫先生の講演会に出席するために12月にも来ています。
その時も昇殿参拝をさせていただき、我が国を英霊と共に守っていく誓いを、志を同じくする方々とともに新たにしたものです。
正月の境内に溢れる、無邪気に笑う方々の嬉しそうな顔や声に、私は日本の行く先を照らす祖先の御霊の光を見る思いがしました。何も難しいことを考えなくてもよいのです。神社に詣でて、神様に感謝の心を捧げ、清らかな心を抱いて帰るだけで、日本人は日本人に還れるのです。
そう思うと現在の我が国の抱える無数の、絶望的にも見える病理と問題点のすべてが、なにか不思議な力で自然に解決されてゆくと信じられる、心強い感じが湧いてきます。

おみくじは「吉」でした。「冬の枯木が春になって芽を吹き 更にそのかげに 晴れ間の月を見るように 心誠であれば 神仏の御加護がある」との教えをいただきました。
初春の青空、晴れ渡った午後の日差し、寝不足の目をしばたたかせて地下鉄へ。
この記念すべき平成三十年が、日本国民みんなにとって清らかで明るい一年でありますように。

(終)

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