夏の花と雪を求めて大雪山へ

■ 浄水器

7月から8月にかけて何度か大雪山へ出かけました。
今年の夏は本当に暑く、登山は汗だくで水がすぐ欲しくなります。

去年から携帯用の浄水器をもって行くようにしています。
いくら浄水器でも、淀んだ沼水や泥の沢水には使いたくないと思ってしまいます。
ある程度きれいな水がとれる場所は雪渓などに限られてしまい、メインの水としては当てにはできません。
やはり必要な水を持参したうえで、予備の給水手段として活用するべきだと改めて思っています。
テン場での炊事水の補充にはありがたいですね。

■ 遅い雪解けと花たち

「今年は雪解けが遅いよ」と誰に訊いても同じ答えが返ってくる夏です。
この7月に銀泉台から赤岳、白雲岳へのルートを二度通りました。
最初は雪だらけ、二度目もまだ雪渓がかなり大きく残って雪面の反射がきつかったです。
どうも雪が遅くまで残ると花には良くないのでしょうか、ひとつひとつの花が萎れ気味で、他にも群落の規模が小さかったり、去年あったところに全然なかったりと、全体としては少々残念な印象です。

それでも可憐な花たちが風に揺れている様に心が癒されることは変わりません。
自然の営みの大きさは、人の小さな不満なんかどこかへ吹き飛ばしてくれます。

■ シマウマ的模様を求めて

白雲岳の山頂に登ると、眼下に一気に広がる光景はじつに見事です。雪渓の筋が何本も広い山腹に折り重なる様は「ゼブラ模様」と言われています。
前述の7月1回目の白雲岳は、頂上でもう昼近くになりガスが上がってきてしまいました。
2度目はスピード登山で朝のうちに登頂して、すっきり晴れた青空の下にどっしり鎮まる旭岳と美しい雪渓の筋を見ることができました。

白雲岳のお花畑も見事です。特にピンク色のエゾノツガザクラと白いチングルマが大群落を作ります。
この二つの花の組み合わせが青空と雪渓に映える様は、夏の大雪山を代表する光景と言えましょう。

■ 猛暑とマス釣り

先日は大雪山の愛山渓に出かけました。ところがあまりの猛暑で登山はやめてしまいました。
よい写真を撮るには自然に逆らわずに、何事も焦らないことと自分に言い聞かせますがやはり悔しい。
気分を変え、安足間川で晩飯のおかずのマスを釣ることにしました。しかし全く釣れません。いろいろ手を変え品を変えてみても全く当たりなし。
(もう誰かに先に釣られてしまったかな?)

もう諦めかけていた夕方、涼しくなってくると状況が一変。立て続けにアメマスとニジマスが釣れました。
初めから晩食の分だけと思っていたので、その二匹を川から頂いたところで納竿したのですが、そこはいずれも昼間は釣れなかったポイントだったのです。
魚は水温に敏感なので、きっと冷水を好むマスたちは暑さを嫌がって水底で昼寝していたのでしょう。
私と同じくお腹が空いて晩の餌を探しに出てきたところだったのかと思い少々気の毒でしたが、そこは諦めてもらって、塩を振ってフライパンでじっくり焼いて美味しくいただきました。

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