春までおやすみ

091021-D-0285

サシルイ川の秋(知床)

「もう12月になってしまったのか・・・」
季節の移ろいの何と確かなこと!
ささやかな個人の想いや感情の起伏に関わりなく
確実にやってきて、そしてあっさりと去ってゆく。

「あはれ今年の秋も往ぬめり」

一生の内あと何回、秋を迎えることができるのか。
そう思うとやり残したことばかり頭に浮かぶ。

先月から数えて知床での撮影は3回行った。
主な目的は川に現れるヒグマであるが、最近はいい場面に
出会うことがない。

今年はやむをえない事情で撮影に入る時期を逸した。
目指した川にはもうサケの姿もなく、漁師さんに尋ねてみると

「もう魚(の時期)も終わりだよ、今年は少ないなあ。
熊も食べもんがねえし、もう山奥に入ったんじゃないかな」

そうか、もう冬籠りの準備に入ったんだねえ。
子を産む母熊は少し早目に穴に入るのだけど。
今年はオスもみんな早く寝ることにしたのかな。

また来年、元気な顔を見せておくれよ。
くれぐれも町の方に出てきて撃たれないように・・
春になったら山に逢いに行くから、待っていて欲しい。

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