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TPP楽観論に横たわる無責任と臆病風

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何の結論も出さずにいた野田首相が ようやく何か意思表明すると思ったら「TPPに参加する」だそうな。
実現すればわが国はまた一歩大きく損なわれることになろう。


TPPはこれまでの経済協定の概念とは質を異にする。
自由化の対象業種は24もあり社会の隅々まで外国の参入を招くだろう。
それは取り返しのつかない大きな社会構造の変化を意味する。
新たな変質を迫られる我々はさらなる苦しみに投げ込まれるわけだ。
国はやみくもに開けばよいというものではない。

【食料自給力は国防力だ】

TPPの基本は関税の完全即時撤廃だ。
日本の農業が安い外国農産物流入により大打撃を受けることは誰もが認めている。
そのうえでメディア報道は日本の農業のためにもいいことだという。
競争することで「鍛えられて」農業が強くなるというのである。

理屈の筋は分かる。だがはっきり言って無責任の極みだと私は思う。
どこの世界に自国の食料生産を外国と競わせて強化しようなどと思う国があるか。

農業を経済効率論で捉えてしまう人にはよく考えて欲しいと思う。
国の生命線は、外国貿易に依存しないところで確保するのが当たり前だ。
農業VS工業という報道の仕方は間違っているし、国防上も大変危険である。

【人の流入は取り返しがつかない】

TPPの特徴は(農業を含む)24もの対象業界があることだ。
冒頭に述べたように、年金や医療・医薬、保険、各種サービス、建設といったインフラ、
公共基礎的分野まで外国企業との競争に曝される。外国人労働者も大量に入ってくる。

その一方で、日本から外国に進出して利益になるような要素はあるかといえば
他の参加国は日本よりも著しく経済規模も小さく、ほとんどメリットはない。
(他国はシンガポール、チリ、ブルネイ、ニュージーランド)
唯一比較可能な大国アメリカには、当然日本有利の話は期待できない。

つまり日本は外国から一方的に入り込まれるだけで、その逆はない。
かけがえのない伝統の社会システムを失い呆然と立ち尽くすのみだ。
先人の血涙で守って来た日本社会の土台が、お子様リベラル政権の
性急で無責任な選択によって「ぶち壊され」ようとしている。

【製造業の輸出は伸びない】

現下の輸出不振の原因は「円高」にあり、TPPの関税撤廃はほとんど無意味だ。
逆にアメリカや他の参加国からの安物流入で国内産業は無惨に淘汰されよう。
内需は低迷しデフレは悪化、失業は増え景気はさらに落ちるだけである。

TPPで日米が対等な相互利益関係を築くなど空論中の空論である。
国際社会の力関係の現実と歴史的事実に照らしてありえないことだ。
推進論者には、TPPであらゆる防御をはぎ取られた日本の社会が
米国他に容赦なく荒らされて変形していく姿を見ようとしていない。

その意味でTPPは論理の経済問題ではなく心理の政治問題だ。
第三の開国など冗談にもならぬ。黒船・大東亜戦争に続く第三の敗北でしかない。
よく聞かれる「今に始まったことじゃないし仕様がないじゃん」式の諦観は
もう通用しない。

なぜ野田首相は11月APECまでのTPP参加表明を急ぐのか。
10月28日付の毎日新聞によれば、公式文書に出た政府の本音は
「その時期がオバマ政権に一番喜ばれるから」だそうだ。
国家存亡を左右する決断をアメリカのご機嫌取りとしか感じていないのか。
そんな○○で◎○×な政府は○○△してしまえと叫びたくなる。

【臆病風になびく日本のリーダーたち】

ネット配信の「日経ビジネス」の見出しに毎日のように並ぶ論調がある。

「合理的に考えてTPPには参加するしかない」
「国際的な枠組みに乗り遅れるな」
「参加しないと韓国に差をつけられてしまう」

これが日本をリードする経済界の意向なのだから情けない。
日本は外国に合わせて生きてさえいればよいという萎んだ発想にうんざりする。
自立して我が道を確立する気概はどこにもない。これを称して臆病者という。
長いものに巻かれるにしても、その長さの検証もろくにしないで
枝葉の理由をつけてテキトーに決めようとする。称して怠け者という。


江戸期のように自主的に貿易をコントロールする気構えを思い出そう。
自由貿易は絶対の正義ではないし、保護貿易も時には大事だ。
状況に応じて主体的な判断で選択するべきなのだ。

そもそもTPPは苦境のオバマ政権が企むひとつの経済戦略で
これを世界標準などと誤認してすがりつくなど愚劣の骨頂でしかない。
初めから参加を前提で議論している時点で「戦わずして既に負けている」のだ。
こんな卑屈な政治屋・経済屋を私たちは如何にしても排除していかねばなるまい。


自らの意志を捨てて他者(平和を愛する諸国民)に依存した奴隷的生き方。
占領憲法(現憲法)に謳われるこの精神が生んだ数々の弊害が今露呈しておりTPPの扱い方にもそれが現れている。

将来に向けてこれ以上の恥を積み重ねるのは堪え難いことである。
目覚めよ日本国民! 自立せよ日本!

(写真:ミソサザイ)

言論統制の時代

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◎ 異様な結末へ

俳優の高岡蒼甫さんがツイッターでフジテレビの「韓流」への異常な傾斜ぶりを批判した。
それが「騒動」そして「謝罪」となり所属事務所から「契約解除」となった。
さらに今日の報道では妻の女優・宮崎あおいさんとの離婚も秒読みだとか。

『騒動は23日、「正直、お世話になった事も多々あるけど8は今マジで見ない。
韓国のTV局かと思う事もしばしば。うちら日本人は日本の伝統番組求めてますけど」
と韓国関連の番組、フジテレビの姿勢を批判したことから勃発。
その後も「1人の勇気は必ず大きな力になり必ず売国を食い止める事ができます」
など持論を展開した。』 (10/21 スポーツ報知より)


芸能界や高岡氏のことはあまりよく知らないが、一般常識で考えて
善良な一人の男性の人生を大きく傷つけるほど非難されるべき発言とも思えない。
下品な表現もないし、かなり気を遣っているこの青年の誠実さを感じる。
ツイッターの会話調(口語体)はあまり好きではないが悪意は感じられない。
これがなぜ「大騒動」になるような問題なのだろう。


フジテレビの番組枠に韓国モノが急激に多くなったのは客観的な事実だ。
そして「韓流」の過熱ぶりに違和感を持つ国民は決して少なくない。
高岡氏の感覚は健全で常識的だと私は思う。
むしろそんな素朴で率直な叫び(つぶやき)に過剰反応し、
ムキになって潰そうとする者たちの姿にこそ異様なものを感じる。
つまり「大騒動」にしたのはいったい誰かということだ。

◎ 外国勢力に支配されている日本のメディア

「フジテレビ」についてこんな話を聞いたことがある。
かつて堀江氏(通称ホリエモン)がフジテレビにTOB買収を仕掛けたことがあったがその時の取得株が後に大量に韓国筋に流れたらしい。

そのため今や同局の大株主の多くを韓国系の人たちが占めており
経営や報道姿勢もその影響下におかれているというのである。

実際、現在外国の影響下にある日本のメディアは多い。

その代表格はNHKで、中国共産党の意図を忠実に報道する姿勢が顕著だ。
『クローズアップ現代』ではあの天安門事件を「死者はゼロ」と報じたし
先年のNHKスペシャル「ジャパンデビュー」では台湾を意図的に反日に描いた。
日台の歴史のねつ造歪曲に対し台湾人を含む一万人の原告による巨大訴訟が
現在係争中である。渋谷放送センターには中国国営テレビの専用室もあるとか。
またNHK歴代会長は中国利権との深いつながりをもつ企業の出身が多い。

テレビ朝日は既知のとおり左翼思想を平然と口にする親北反日の放送局である。
そして今や比較的保守系であったフジまでが韓国筋に奪われた。

◎韓国や中国に媚びる病的な心理の根

これらは実に肌寒くなる状況だと言わねばなるまい。
在日韓国人は「日本が強制連行した弱い被害者」などではない。
韓国の国益のために組織的に動く一大政治勢力である。

戦前に自分の意志で日本に来た彼らは戦後もGHQに特権(賭博独占経営権など)を付与され税制優遇まで受けて日本社会に根を張ってきたのである。
私たちはウソの歴史を教わったので彼らの要求につい譲歩しがちだが本来まったくのお門違いである。

この心の病気が日本人全体を蝕んで韓国や中国に媚びる態度が後を絶たない。
野田首相の空虚な訪韓、それを持ち上げるマスコミの低質さ。
外国は日本人が覚醒することなく永久に自分たちに奉仕し続けるように
戦略的にマスメディアを取り込んで、国政から教育、お茶の間に至るまで
圧倒的な影響力で我々の思考を縛ろうとしている。それは間違いない。

◎日本人が日本を守れない異常さ

高岡蒼甫氏と関係者たちにのしかかり踏みつぶそうとする野蛮な力もそうだ。
彼は日本人としての素朴な違和感をつぶやいただけで韓流マスコミの逆鱗に触れて社会的に抹殺されかかっている。
日本人よりも韓国人を優遇し大切にするのが今の日本社会の空気だ。
こんな風にネットで細々とつぶやくしか彼の行為を擁護できない。

大げさでなく、私たちは情報戦争の最中にあるといってよい。
国民の油断と無関心で日本は連戦連敗、ボロボロにされるがままだ。
今こそ現実をしっかり勉強して目を開き、戦わなければならない。
武力を用いずに国家民族を滅ぼすのが情報戦争なのだ。


テレビの話に戻るが
日本人が日本人のために良い番組を作ろうと誠意を尽くした時代、
子どもから大人までが無邪気にテレビと向き合えた古き良き時代は
せいぜい昭和までで終わったと思う。

「テレビばかり見ているとバカになるよ」とは親が子によく言った台詞。

今はそんな生易しいものではない。
「テレビばかり見ていると日本がなくなるよ」である。

(写真:十勝岩内仙峡の秋)